
こんにちは、転職サイトについて調べるのが好きな薬剤師、コグレハルコです。
調べるのが好きというか、ただ単に転職に失敗したくないので、毎回必死で調べてから登録しています。苦笑
「薬剤師 転職サイト」で検索すると、おすすめ10選、求人数No.1、満足度No.1……。
でも正直、
「結局、どこに登録すればいいの?」
と、何度転職活動をしても分かりませんでした。
私は薬剤師歴10年以上。
これまでに3回転職(転職活動自体は5回以上)をして、転職サイトにも何社も登録してきました。
それなのに、いざ自分で比較記事を書こうと思って調べ始めると、知らないことだらけ。
そこで今回は、他サイトのランキングをうのみにするのをやめて、自分自身で同じ薬局の求人を複数の転職サイトで見比べる検証をしてみました。
結果だけ先に言うと、同じ求人なのに、サイトによって年収レンジも情報量も違いました。
【先に結論】
私が今、1社だけ登録するなら ファルマスタッフ です。
- 同じ求人を4サイトで見比べたら、職場情報の量が一番多かった
- 派遣時代に「さすがに無理かも」という時給の交渉までしてもらえた
- “表示されている求人数” より “今紹介できる求人” を大事にしている印象だった
この結論に至った検証の中身を、この記事で全部見せます。
目次
なぜ求人数で比較するのをやめたのか
最初は私も、よくある比較記事と同じように「求人数ランキング」を作ろうとしていました。
A社は5万件、B社は10万件……と表にして、多い順に並べるだけの記事です。
でも、実際に各サイトで検索しているうちに、疑問が出てきました。
「この求人数って、本当に “今応募できる求人” の数なの?」
薬剤師として何度も転職サイトを使ってきて、求人票を見て問い合わせたら「その求人はもう終わってまして」と言われた経験が、私にもあるからです。
そこで、求人数を数える代わりに、2つの検証をすることにしました。
・1つは、同じ薬局の求人を複数のサイトで見比べること。
・もう1つは、表示されている求人数のうち、実際に動いていそうな求人がどれだけあるか数えることです。
同じ薬局の求人を4つのサイトで見比べてみた
検証に使ったのは、私が住む地域での正社員求人です(この記事ではA薬局と呼びます)。
住所や勤務時間、休日などの条件がすべて一致していたので、同じ求人と判断しました。
結果がこちらです。
| 転職サイト | 掲載 | 年収レンジ | 職場情報の量 |
|---|---|---|---|
| ファルマスタッフ | ○ | 450〜650万円 | ★★★★★ |
| リクナビ薬剤師 | ○ | 428〜550万円 | ★★★★☆ |
| セルワーク | ○ | 450〜600万円 | ★★★☆☆ |
| マイナビ薬剤師 | × | 掲載なし | - |
※2026年7月調査時点。年収は各サイトの求人票の掲載値です。
同じ薬局なのに、年収の下限も上限もサイトごとに違いました。
下限で22万円、上限だと100万円の差があります。
そして、大手のマイナビ薬剤師には、この求人自体が見つかりませんでした。
マイナビが悪いという話ではなく、 “どのサイトにも全部の求人があるわけではない” ということです。
情報量にも差がありました。
ファルマスタッフは、在籍している薬剤師の人数や募集の背景、職場の雰囲気まで書いてあって、応募する前の判断材料が一番多かったです。
職場の雰囲気は大切ですよね。自分だったら、電話相談でも内容に相違がないかしっかり確認したい項目です。
「求人数◯万件」の中身も調べてみた
次に、求人数そのものを疑ってみました。
今回も私が住んでいる地域を例に、派遣の求人数を同じ日に数えた結果です。
| 転職サイト | 表示されている件数 | 最近更新されている件数 |
|---|---|---|
| ファル・メイト | 71件 | 約6件 |
| ファルマスタッフ | 5件 | 5件 |
| アポプラス薬剤師 | 2件 | 2件 |
※2026年7月調査時点・北関東県・派遣で検索した件数です。
数字だけ見ると「ファル・メイトが71件で一番多い」となります。
でも、更新日を1件ずつ見ていくと、最近動いている求人は6件くらいでした。
逆にファルマスタッフは5件と少ないぶん、今募集している求人だけが載っている印象です。
つまり、 “表示されている求人数” と “今紹介してもらえる求人” は別物でした。
ちなみに、Google検索で「求人数〇万件!」と表示されていても、実際にサイトを開くと件数が全然違うこともありました。
さらに、その中にはすでに動いていない求人が含まれている可能性も。
ここまで調べて、「求人数が多い=良い転職サイト」という考え方は、一度やめた方がいいのかもしれないと思いました。
2026年の私が転職サイトを選ぶ基準
ここまでの検証で、私の中の選ぶ基準がはっきりしました。
| 私が見るポイント | 重視度 | 理由 |
|---|---|---|
| 職場情報の濃さ | ★★★★★ | 人間関係や忙しさは求人票の条件欄に出ないから |
| 担当者に聞けるか | ★★★★★ | 今ある求人は、結局聞かないと分からないから |
| 働き方との相性 | ★★★★☆ | 派遣・正社員・企業でそれぞれ得意な会社が違うから |
| 求人数 | ★★☆☆☆ | 表示件数と実際に動いている求人は別物だから |
私は昔、派遣先の人間関係で本当に悩んだことがあります。
だから、求人の数より “その職場で働いて大丈夫か” を教えてくれる会社を選びます。
この基準で、実際に各社を調べた結果が次の章です。
悩み別・今の私が登録するならこの順番
先にまとめると、こうなりました。
| あなたの状況 | 向いているサイト |
|---|---|
| 転職で失敗したくない・初めての転職 | ファルマスタッフ |
| 派遣や単発で収入を増やしたい | ファル・メイト |
| まず求人の相場を知りたい | セルワーク |
| 希望条件をどうしても譲れない | お仕事ラボ |
| 正社員でじっくり選びたい | アポプラス薬剤師 |
| 企業や治験の仕事も見てみたい | MCファーマネット |
1社ずつ、調べて分かったことと私の感想を書いていきます。
ファルマスタッフ|失敗したくない方の1社目
大手調剤チェーンの日本調剤グループが運営する転職サイトです。
一番の特徴は、コンサルタントが就業先に直接訪問して、職場の状況を聞いていること。
だから求人票に、薬剤師の人数、募集の背景、職場の雰囲気、残業の実態まで書いてあります。
検証で職場情報の量が★5だったのは、この仕組みのおかげだと思います。
検索画面も、一覧の時点で勤務時間や年収が見えるので、クリックする前に自分に合うかどうか8割くらい判断できました。
弱点も書いておくと、地域や働き方によっては件数が少なめです。
茨城の派遣は5件、単発派遣はありませんでした。
ただこれは、今動いている求人だけを載せているからだと私は受け取っています。
私自身は、派遣時代の2年半、ここをメインで使っていました。
当時、時給4,500円という求人を紹介してもらったことがあります。
時給4500円は、正直今ではほぼ見ません。
ただ、当時でも簡単に出る時給ではありませんでした。
私自身、「さすがに無理ですよね……」と相談したのを覚えています。
それでも担当者が交渉してくれて、コロナの派遣切りまでその条件を維持してもらえました。
だから私は、求人数よりも “担当者がどこまで動いてくれるか” を重視しています。
1社だけ選ぶなら、私は今でもここです。
※2年半使った体験談は、こちらで詳しく書いています。
→ ファルマスタッフの評判は実際どう?2年半派遣で働いた薬剤師が本音レビュー
ファル・メイト|派遣と単発で収入を増やしたい方向け
派遣に特化した会社で、関東は時給2,800円の最低保証があります(2026年7月時点)。
そして、他のサイトにはほとんどない “1日単位の単発派遣” を扱っているのが最大の特徴です。
単発派遣は、予定が空いた日に働いて年収を上げたいと思っている方に相性が良い働き方です。
私も登録していますが、単発の案件はLINEでのやり取りになるのでレスポンスも良く簡易的。
注意点は、表示されている求人数と実際に動いている求人の差が大きめなこと(検証のとおりです)。
件数は担当者に聞いて確かめる前提で使うのがおすすめです。
本業に上乗せして月に数日だけ働く、という年収の増やし方は、私が実際にやってきた方法そのものです。
セルワーク|まず相場を知りたい方向け
求人数は約11万件と圧倒的に多いサイトです(2026年7月時点)。
ただ、調べてみると普通の転職エージェントとは仕組みが違いました。
セルワークは自社で求人を集めるというより、いろいろな人材会社やハローワークの求人を集めて掲載している、 “求人の検索エンジン” に近いサービスです。
だから同じ会社の求人が重複して出てくることもあります。
私が便利だと思ったのは、現在の年収データが見られること。

また、都道府県別の求人の価格帯を比較できるのも嬉しいポイント(2026年7月の掲載データ)。

転職サイトの求人票だけ見ていると、年収500万円が高いのか安いのか分からなくなります。
私はこういう相場データを見て、「今の提示額は妥当なのか」を確認しています。
じっくり相談する本命の転職エージェントは別に持ちつつ、市場を眺める用に使うのが私の結論です。
お仕事ラボ|希望条件を譲れない方向け
大手調剤チェーンの100%子会社が運営する転職サイトです。
求人数は約1.1万件と、正直少なめに見えます。
私も最初は「求人を集める力が弱いのかな」と思いました。
でも調べていくと、そもそも求人数で勝負している会社ではありませんでした。
お仕事ラボの特徴は “逆指名” です。
私たち転職希望者から働きたい条件を先にヒアリングし、その条件に合った求人が出せる薬局を見つける。
つまり求人を探すサイトではなく、 “希望を伝えて求人を作ってもらう” サイトなんです。
「このエリアで、この条件じゃないと無理」という譲れない軸がある方には、一番ハマる会社だと思います。
一方で、派遣の求人はほとんどないので、派遣で探したい方には向かないと思います。
アポプラス薬剤師|正社員でじっくり選びたい方向け
東証プライム上場のクオールホールディングスのグループ会社が運営していて、転職サポートは32年の実績があります。
求人の80%以上が登録者だけに紹介される非公開求人で、希望条件に合わせて求人を調整してくれるのが特徴です。
意外だったのは、北関東のとある県の求人が469件と、地方でもしっかり件数があったこと(2026年7月調査時点)。
大手でも地方は手薄なことが多いので、ここは好印象でした。
ひとつ注意点があって、アポプラスのサポートは正社員で転職したい方向けです。
派遣やパートで探したい方は、ファル・メイトやファルマスタッフの方が合っています。
MCファーマネット|企業や治験も見てみたい方向け
医療系の人材会社メディカル・コンシェルジュが運営していて、全国25拠点で展開しています。
求人数は約1,900件と多くありませんが、中身が独特です。
企業薬剤師、治験、短期限定、リゾート派遣など、他のサイトではあまり見かけない求人を前面に出しています。
「調剤薬局以外の働き方も一度見てみたい」という方の、視野を広げる用の1社です。
調剤薬局の求人数で選ぶサイトではないので、そこは割り切って使うのが良いと思います。
※なお、大手のマイナビ薬剤師も調べましたが、今回検証したA薬局の求人は見つかりませんでした。
求人の質は高いサイトなので、地域との相性次第だと思います。
どのサイトも “全部の求人を持っているわけではない” ので、2〜3社を組み合わせるのが現実的です。
※10社をランキング形式で比較した記事もあるので、広く見たい方はこちらをどうぞ。
→ 薬剤師の転職サイトおすすめ10選|転職3回の現役薬剤師が解説
→ 派遣薬剤師の転職サイトおすすめ10選|登録すべき順に解説
「登録したら断れなさそう」が怖かった話
ここまで読んで、「数社での比較が大事なのは分かったけど、登録するとたくさん電話が来るんでしょ」と思った方もいると思います。
分かります。
私も毎回、登録ボタンの前で少し迷ってきました。
先に体験談を言うと、私は登録して求人を紹介してもらったままの転職サイトが何社もあります。
本当は、「今回は見送ります」と一言連絡した方がお互いのためなのですが。
私は結構そのままスルーしてしまうタイプです……。すみません。
それでも、いつまでも連絡が来続けるわけではなく、私の経験上は、そのうち連絡は来なくなります。
なので、「登録したら転職しないといけないのでは」「断れなくなったらどうしよう」と心配している方も、そこまで身構えなくて大丈夫。
ちゃんとした断り方をするなら、「しばらく転職の予定はないので、ご連絡は不要です」と一言伝えれば、それ以上の連絡はほぼ来ません。
転職サイトに登録するここが一番のネックですよね。電話でのやり取りがめんどくさいようであれば、メールでも対応してもらえます。
結局、私はこう使い分けます
最後に、この記事の検証を踏まえた私の使い分けです。
もし今の私が1社だけ登録するなら、ファルマスタッフを選びます。
職場の中の情報を一番持っていて、派遣時代に時給交渉までしてもらった経験があるからです。
そのうえで、派遣や単発で収入を増やしたい時期ならファル・メイトを足します。
相場を眺めたいだけならセルワーク、
条件を譲れない転職ならお仕事ラボ、
正社員でじっくりならアポプラス、
調剤の外を見たいならMCファーマネット。
そして、どのサイトを選んでも最後は同じです。
「この条件で、今紹介できる求人はありますか」と担当者に聞くこと。
検証してみて分かったのは、求人票を何時間眺めるより、この一言の方が早くて正確だということでした。
推しのファルマスタッフでも、決まってしまった求人が載ってることもあると思うので直接確認が必須です。
\ 転職で失敗したくない方へ /
ファルマスタッフ
コンサルタントが職場に直接訪問しているので、求人票では分からない職場の雰囲気や忙しさまで聞けます。登録しても、転職するかどうかはあとから決めて大丈夫です。
無料相談はこちら →まとめ
- 同じ薬局の求人でも、サイトによって年収レンジも情報量も違いました
- “表示されている求人数” と “今紹介してもらえる求人” は別物でした
- だから求人数ランキングではなく、悩み別に2〜3社を組み合わせるのがおすすめです
- 最後は「今この条件で求人ありますか」と担当者に聞くのが一番早いです
- 登録しても、転職しなくて大丈夫です(私が何度もそうでした)
今回の検証は、正直かなり地味な作業でした。
同じ求人を探して、更新日を1件ずつ見て、件数を数えて。
でも、私が昔ブラックな職場で苦しんだのは、転職エージェントの話を聞かないまま入ってしまったからでもあります。
この記事が、これから転職サイトに登録しようか迷っている方の、下調べの代わりになれば嬉しいです。