
いじめに悩んだ経験はありますか?
私は、あります。
その結果、今では神経も少し図太く。
今度いじめがあったら即行辞める!と、心に決めています。
でも、責任感のある方ほど、そうできないと思います。
「こんなことで辞めていいの?」
「どこでもあることなんじゃない?」
そう思いながら、心をすり減らして働き続けてしまう。
ネットでいじめについて調べると「まず上司に相談を」「人事に相談を」と出てきます。
でも薬局は、人事がいない職場も多い。
上司からいじめられてたら、どうすんの。
絶望すぎるよね。
まじめな方の中には、「こんなことで相談していいのかな」と真剣に悩んでいる方もいると思います。
しかし、労働相談でいちばん多い内容が、いじめ・嫌がらせです。
年間54,987件。13年連続で1位でした(厚生労働省・令和6年度)。
同じことで相談している方が、いちばん多いということです。
先に結論
・会社には相談窓口を作る義務があります(中小企業も2022年4月から)
・社内が無理なら、労働局の相談コーナー。無料・予約不要・全国378か所
・ただし効く相手と効かない相手がいます
・薬剤師には資格があります。辞めるのも、ちゃんとした逃げ道です
目次
なぜ薬局のいじめは、逃げ場がないのか
いじめの記事を読むと、だいたいこの3つが出てきます。
・上司に相談する
・人事に相談する
・異動を願い出る
薬局だと、3つとも使えないことがあります。
上司に相談する
店舗のいちばん上は、管理薬剤師です。
その人が相手だと、店の中に言える人がいません。
人事に相談する
人事部があったとしても、本部は遠くにあります。
連絡しても、確認の電話は結局その店舗にかかってきます。
3人の職場で「誰が言ったか」は、すぐ分かります。
異動を願い出る
1店舗に3〜5人。
個人薬局や小さなチェーンだと、異動する先の店舗が、そもそもないことも。
そして狭い業界なので、辞めたあとの噂も気になります。
地方ほど、この不安は現実的です。
薬剤師業界は狭いので、周りからの評価も気になっちゃいますよね。
「どこにでもあること」なのかを測る、物差しがあります
いちばん苦しいのは、自分が我慢できていないのか、それとも本当におかしいことなのか、分からないことだと思います。
厚生労働省が、職場のパワーハラスメントを3つの要素で定義しています。
📌 パワーハラスメントの3要素
① 優越的な関係を背景とした言動
② 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
③ 労働者の就業環境が害されるもの
※この3つすべてを満たすものを指します(厚生労働省・2026年8月時点)
薬局だと、たとえばこういう形で出てきます。
・監査に回してもらえない
・自分だけシフトを直前に変えられる
・話しかけても返事がない
・過誤の責任だけを押しつけられる
・休憩に行かせてもらえない
ここで大事なのは、私が「それはパワハラです」と判断することではありません。
みなさんに物差しを知ってもらい、「私が我慢すればいい話」ではないと、気づいて欲しいのです。
あなたの悩みに当てはまるものは、ありませんか?
会社には、相談窓口を作る義務があります
意外と知られていないのですが、これは法律で決まっています。
パワハラ防止のための措置が事業主の義務になったのが、大企業で2020年6月、中小企業でも2022年4月から。
相談に応じる体制をつくることが、その中に入っています。
そして相談したことを理由に、解雇したり不利益な扱いをすることは禁止されています。
ただ、正直に思ったことを書きます。
法律ではそうでも、3人しかいない店舗で誰かに相談すれば、たいてい伝わるのではないかと。
窓口が本部にあっても、確認の連絡は結局その店舗に来ます。
だから「社内に言えばいい」で終わらせずに、外の窓口も知っておいてほしいと思います。
個人薬局では、社長の個人的判断で対応されますしね。
相談できる4つの場所
| 相談先 | してもらえること | 費用 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 会社の相談窓口・本部 | 社内での確認と対応 | 無料 | 本部が機能している会社 |
| 労働局・労基署の 総合労働相談コーナー | 助言・指導・あっせん | 無料 | まず中立の意見がほしいとき |
| 労働組合・ユニオン | 会社との交渉 | 会費 | 会社と直接やり合う必要があるとき |
| 弁護士 | 法的な手続き | 相談料〜 | 損害賠償まで考えるとき |
この中で、いちばん先に使ってほしいのが2つ目です。
総合労働相談コーナーといって、全国の労働局や労働基準監督署の中に378か所あります。
いじめ・嫌がらせ・パワハラが、はっきり相談の対象に入っています。
無料で、予約もいりません。
ひとつ知っておいてほしいこと
同じ建物でも、内容によってできることが違います。
有給や賃金、労働時間は労働基準法の話なので、労働基準監督署が会社に是正を指導できます。
いじめやパワハラは別の法律(労働施策総合推進法)なので、相談は受けてもらえますが、できるのは助言・指導・あっせんまでです。
※2026年8月時点。厚生労働省の案内より
相談コーナーに行くと、実際どうなるのか
私は一度、行ったことがあります。
いじめではなく、M&Aで会社が変わるときの、雇用契約のトラブルでした。
行く前にいちばん不安だったのは、怖さではありませんでした。
この先どうなるのかが、分からないことです。
初めての歯医者や病院と同じだと思います。
何をされるか分かっていれば、たぶんあそこまで緊張しません。
なので、当日のことをそのまま書きます。
私が行ったときのこと
・予約はせず、直接行きました
・持っていったのは雇用契約書だけです
・席が空いていたので、すぐに案内されました
・出てきたのは、若い相談員の方でした
・聞かれたのは「何に困っているか」。それだけです
・話した時間は、30分ほど
ここでしてもらえたのは、私の主張が正しいかの判断と今後の助言です。
そのうえで「必要であれば、会社に電話もできます」と言われました。
※私のときはそう言われた、という話です。内容によって変わると思います。
構えて行きましたが、拍子抜けするくらい普通でした。
病院で、なんでもないことがわかった時の安堵感と同じです。
行ったことが伝わるだけで、変わることがあります
相談に行ったことを新しい社長に話したら、前の社長にも伝わったようでした。
あとで、こう言われたそうです。
「労基に行ったの? 性格悪いな」
それを聞いて、分かりました。
効いている、ということです。
相談は、辞める直前の最後の手段ではありません。
途中で使える道具です。
今の環境を変えたい、良くしたいと思ったら、行くところだね。
中立な立場から判断してもらいたい時に、おすすめの場所だね。
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ただ、効く相手と効かない相手がいます
私が相談に行ったのは、経営者との契約の話でした。
だから効いたのだと思います。
会社は法律を守る立場なので、外から指摘されると動きます。
でも、いじめは同じようにいかないと思っています。
さきほど書いたとおり、有給や賃金なら労働基準法の話なので是正を指導できます。
でもいじめやパワハラは別の法律なので、できるのは助言やあっせんまでです。
会社が「指導しました」と答えれば、そこで止まります。
そのうえ、会社から注意が入ると、逆恨みされることがあります。
薬局は、少人数の職場です。
逆恨みされた相手と、明日も同じ調剤室に立つことになります。
メンタル豆腐なので、考えただけでつらい。
先に、証拠を残してください
相談でも交渉でも、始まりは「それが実際にあった」を示すところからです。
スマホのメモで十分なので、残しておいてください。
・日付と時間
・どこで
・言われた言葉そのまま
・その場に誰がいたか
・そのとき自分がどうなったか(眠れない、動悸がする など)
シフト表、業務日誌、LINEやメールも残しておくと、あとで効きます。
私が相談に行ったときも、持っていったのは雇用契約書1枚でした。手元に紙があるだけで、話がまっすぐ進みます。
辞めるときにも、この記録は使えます。
残しておいて損はありません。
何かを主張したいときは、証拠が大切!
私なら、すぐ辞めます
ここまで相談場所を並べておいて、ひっくり返すようですが。
これらの相談先は、会社を動かすためのもの。
人を変えられるものではありません。
労働条件や契約の話なら、外から指摘してもらう価値があります。
でも、毎日となりで怒鳴られたり無視されたりすることが問題なら、そこを変えるより、自分が動いたほうが早いと思っています。
そして薬剤師には資格があります。
辞めても、次があります。
我慢しないと生きていけない、という状況ではありません。
ただ、
そう頭でわかっていても、実際に辞める決断は勇気がいりますよね。
生活もありますし。
もし辞めたあとのお金の不安が一番先に来るのだとしたら、事前に調べておくと落ち着きます。
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私は、仕事を辞めるためにお金を貯めているといっても過言ではありません。
当面の生活費、大切だよね。
次も同じ職場だったら、が怖いなら
辞めると決めても、次が怖いと思います。
また同じような職場だったらどうしよう、と。
私は転職を3回しています。
正直、入ってみないと分からない部分は残ります。
ただ、求人票に書いていないことのうち、聞けば分かることもあります。
個人的には、
・その前の求人がいつ出ていたか、
・どういう人が働いているか、
・現在の忙しさの度合い、
この3つが、気になるポイントです。
忙しすぎたり、暇すぎたりは、人間関係に影響すると思っているので。
暇すぎて、人の粗探ししちゃうパターンもあるからね。
どれも面接では聞きにくいことばかりです。
でも、そこに人を送ったことがある担当者なら、知っていることがあります。
まとめ
・労働相談でいちばん多い内容は、いじめ・嫌がらせ(年間54,987件・13年連続1位)
・薬局は1店舗3〜5人。一般向けの対処法が使えないことがある
・パワハラには3つの物差しがある。自分で当てはめられる
・会社には相談窓口の設置義務がある(中小企業も2022年4月から)
・労働局の相談コーナーは無料・予約不要。全国378か所
・ただし、いじめは助言やあっせんまで。効く相手と効かない相手がいる
・薬剤師には資格がある。辞めるのも、ちゃんとした逃げ道
自分でいじめられている原因がわからない方も、自分で原因がわかってる方も。
仕事のことを考えるだけで憂鬱になったり、職場で悲しい思いをしていたり、それを隠して誰かに強がってみたり。
色々な感情があると思います。
よくテレビのコメンテーターからは、「どんな理由があろうともいじめる側が悪い」と聞きます。
しかし、私は思うのです。
悪いやつを決めたからといって、あなたの人生の何が変わるのか、と。
学校のように、いじめっ子を叱って正しくしてくれる先生は、社会にはいないので。
だからあなたは、いじめた相手と戦う必要もないし、逃げたと自己嫌悪する必要もない。
何も考えず、ただただ距離を置きましょう。
災害と戦うやついないでしょ?それと同じだと思ってちょうどいいです。
まだ動けるうちに、避難しよう。
それと、一人で抱えないでください。
まず、友人や家族に話してみてください。
それだけで、少し楽になります。
あなたに味方がいるって、分かることが大切だと思うので。
聞ける相手を、作っておく
今すぐ動かなくても大丈夫です。
選択肢があると分かるだけで、呼吸が楽になります。
常勤の求人を全国で扱っています。運営はメディカル・コンシェルジュです。
- ✓辞めるかどうか、まだ決めていない
- ✓今の地域に求人があるか知りたい
- ✓まず話を聞いてもらいたい
私が実際に登録して、電話面談まで受けたところです。そのときの様子は記事にまとめています。
- ✓そろそろ動こうか、と考え始めた
- ✓まず話を聞いてもらいたい
- ✓登録前に、どんな会社か知っておきたい
辞めると決めてから動くより、決める前に材料を集めるほうが楽です。