
こんにちは!
コロナ前に地方派遣で年収を上げたコグレハルコです。
最近、次にどう働くかをずっと考えていて。
また働き方変えるの?
いま私は、週3日の正社員として薬局で働いています。
そのうえで、もう一段、収入を増やす方法はないかと考えていました。
基本的には資産を増やすのに、いちばん効くのは入金力です。
節約でも、運用の利回りでもなく、年収。
私自身、派遣に切り替えて年収が300万円上がったとき、それを痛いほど実感しました。
ある程度資産が増えてきたら利回りも大切ですが。資産が少ないうちは原資(現金)が大切です。
現実的だね。
正社員薬剤師が派遣に変えたら年収300万アップした話【時給4,500円の実態】
では、いまの私が薬剤師として稼ぐなら、何を選ぶか。
答えは、ラウンダーでした。
私自身、地方派遣でラウンダーみたいな働き方をしていたので、良いかなと。
ヘルプで他店舗をお願いされるより、最初からラウンダーで契約した方がメリットありそう。
先に結論(2026年8月15日時点)
・ラウンダー求人の年収 “ 下限 ” の中央値は550万円でした
・ふつうの調剤薬局の正社員は500万円。上限はどちらも1,000万円で同じでした
・下限が600万円以上の求人は、ラウンダーが33.9%。ふつうの正社員は2.8%
・複数店舗を回る派遣の求人は、全国で2件しかありませんでした
この求人を調べた転職サイト
ファルマスタッフ(公式)→目次
求人を全部、AIに数えてもらいました
ラウンダーの求人がいま何件あって、いくらなのか。
気になったので、大手1社の公開求人をAIに全部読ませました。
自分で数えると、たぶん途中でゲシュタルト崩壊するので。そのほうが正確です。
多分、それちょっと違う。笑
私が決めたのは、何を数えるかと、何と比べるかです。
そこが決まっていないと、数字はいくらあっても意味がないので。
📌 出てきた結果(2026年8月15日)
「ラウンダー」でヒットしたのは383件。そのうちタイトルにラウンダーと書かれているものが376件でした。
雇用形態の内訳は、正社員347件/契約社員16件/パート12件/派遣は1件だけ。
業種はほぼ調剤薬局(373件)です。
そして、年収です。
同じ数え方で、ふつうの調剤薬局の正社員求人とも比べました。
| ラウンダー職 363件 |
調剤薬局×正社員 360件 |
|
|---|---|---|
| 年収 下限 の中央値 | 550万円 | 500万円 |
| 年収 上限 の中央値 | 650万円 | 610万円 |
| 下限が600万円以上 | 33.9% | 2.8% |
| 下限が700万円以上 | 19件 | 0件 |
| 上限の最大 | 1,000万円 | 1,000万円 |
見てほしいのは、上の行ではなく下の行です。
上限は、どちらも1,000万円でした。
求人票に書かれている「最大◯◯万円」は、実は変わりません。
違ったのは下限でした。
求人票の上のほうの数字は、だいたい “ 届かない数字 ” です。
下のほうが、実際にもらえる額ってことか。
下限が600万円を超える求人は、ラウンダーだと3件に1件。
ふつうの正社員だと36件に1件です。
同じ「最大1,000万円」でも、保証されるところが50万円違う。これが、私がラウンダーを選ぶ一番の理由です。
※大手1社の公開求人です。非公開求人は含みません。
※比較した「調剤薬局×正社員」は、27,628件のうち新着順360件を抜いたサンプルです。
※2026年8月は閑散期です。時期によって求人の数も条件も変わります。
派遣薬剤師の時給相場【2026年】都市部と地方で1,000円の差
薬剤師が年収を上げる方法は、ほかにもあります
ただ、年収を上げる方法はラウンダーだけではありません。
ほかの選択肢も並べてみます。
| 方法 | 年収と引き換えに差し出すもの |
|---|---|
| 管理薬剤師になる | 店舗の管理責任・名義 |
| 企業へ移る(MR・DI・開発) | 調剤の現場 |
| エリアを変える(地方へ) | 住む場所 |
| 在宅メインの薬局に移る | 訪問の負荷・時間の自由 |
| 派遣で働く | 雇用の安定・所属 |
| Wワーク・単発を足す | 休みの日 |
| ラウンダーになる | 毎日同じ場所にいないこと |
どれも「何かを差し出して、その代わりに年収が上がる」構造をしています。
タダで上がる方法は、ひとつもありません。
「いくら上がるか」を考えるのではなく、 “ 何なら差し出せるか ” を最初に考えることも一つの転職の基準だと思います。
私は「毎日同じ場所にいないこと」なら、差し出せると思いました。
なぜ、ラウンダーを選ぶのか
年収だけなら、管理薬剤師でも上がります。
それでもラウンダーを選ぶ理由が、私には5つあります。
- 年収の下限が高い
- 管理薬剤師と違い、名義の責任を持たない
- 派遣と違って、一応の仲間意識がある
- 合わない人がいても、毎日は会わない
- 空きが出れば、店舗固定も相談できそう
1. 年収の下限が高い
さきほど調べたとおりです。上限ではなく下限が高い、というのが大きい。
2. 管理薬剤師と違い、名義の責任を持たない
管理薬剤師は、私にとっては黒歴史で‥‥。
新卒3年目で、管理薬剤師になりました。
そのとき、後輩の薬剤師が伝えたとおりに仕事をしてくれないことがあって。
自分でも驚くくらい、イライラ。。。
ほんと、管理薬剤師になる器じゃなかった。と、今でも反省しています。
それ以来、相手のためにも、自分のためにも、管理者にならないように避けています。
みんなが気持ちよく働くために、それはそれで良い判断だと思う。
3. 派遣と違って、一応の仲間意識がある
派遣で働いていたときに感じたのは、自分が「外の人」だということでした。
悪意があるわけではありません。
ただ、社内の話には入らないし、入れない。
ラウンダーは、少なくとも同じ会社の人です。
そこは違うと思います。
忘年会や新年会、飲み会に誘ってもらえるしね。
派遣の人間関係の薄さがメリットだと考える方もいるからね。一概にどちらが良いとは言えないけどね。
4. 合わない人がいても、毎日は会わない
もし一店舗に配属されていたら、合わない人がいても、毎日会うことになります。
ラウンダーなら、週に一日か二日。
私自身、地方派遣で回っていたときに助けられました。
総合科目の店舗は管理者のあたりがきつく、他の店舗に行く日が、救いになっていました。
合わない人と働くの、精神的にきついよね。
5. 空きが出れば、店舗固定も相談できそう
これはお願いベースになりますが、、、
最初はラウンダーで働き、少し時間が経って良い店舗があれば、そこに固定してもらう希望が出せるかな、と。
もちろん、店舗に空きが出たらという形にはなりますが、それで働きやすい職場に落ち着けたら最高ですよね。
年収は下がる可能性が高いですが、働く満足度は高くなるかもしれません。
責任が薄いのは、毎日いないからです
2.管理薬剤師と違い、名義の責任を持たないの話を、もう少し正確に書きます。
「ラウンダーは責任が軽い」と言うと、たぶん殴られます。
そうでは、ありません。
こういう構造だと思っています。
毎日いない
→ その店舗の事情がわからない
→ 判断の主体になれない
→ 責任が来ない
責任から逃げているのではなく、情報がないから責任が回ってこない。
患者さんの背景も、先生との関係も、在庫の癖も、毎日いる人が一番わかっています。
基本的に、わかっている人が決める。
ラウンダーは、その判断に入れてもらえない代わりに、背負わずに済みます。
責任を背負いたくても、背負えないという方が正しいかもしれません。
かかりつけ薬剤師には、制度上なりようがない
ラウンダーは、かかりつけ薬剤師の制度に疲弊している方に、おすすめの働き方でもあります。
かかりつけ薬剤師になるための要件は、こう決まっています。
📌 かかりつけ薬剤師の要件(2026年6月〜)
・保険薬剤師として3年以上の保険薬局勤務経験
・当該保険薬局に週31時間以上勤務している
・当該保険薬局に継続して6か月以上在籍している
・研修認定を取得している
・医療に係る地域活動に参画している
「当該保険薬局に週31時間以上」——ここです。
3店舗を回れば、1店舗あたりは13時間ほどにしかなりません。
どの店舗でも31時間には届きません。
つまりラウンダーは、かかりつけ薬剤師になれないのではなく、働き方の形として、なりようがないのです。
個人的には、かかりつけのプレッシャーがないのはメリットですね。
ちなみに要件は、年々ゆるくなっています(勤務経験5年→3年、週32時間→31時間、在籍1年→6か月)。
ただ週31時間は、実質フルタイムで1店舗です。ここは当分変わらないと思います。
※出典:厚生労働省保険局医療課「令和8年度診療報酬改定の概要【調剤】」令和8年7月1日版 32ページ
※2026年6月施行
正直に言うと、私は前向きな理由で回っていたわけではありません
今振り返ると、派遣薬剤師だったときの働き方が、いまのラウンダーとほぼ同じでした。
ただ、経緯は褒められたものではありません。
前向きなやつじゃなくて、仕事ができないから回された感じです。涙
総合科目の門前についていけなくて、小児科と耳鼻科の門前も回ることになりました。
週の曜日で、この日はここ、と決まっていました。
やっていたのは投薬が中心で、余裕があるときは外来のピッキングや、施設の予製、監査もしていました。
敗北のラウンダー。涙
仕事できないのに、時給4,500円でクビにならないのがすごいわ。笑
当時の私にとっては、3店舗回るほうが楽でした。
もちろん、逆の方もいると思います。
同じ場所で、同じ人と、少しずつ関係を深めていくのが好きな人には、たぶん向きません。
人間関係よりもお金のために、回る!!という猛者はぜひ。
もっと言い方考えて。苦笑
ちなみに、私がやっていた「派遣で複数店舗を回る」という形は、いま求人を数えると全国で2件しかありませんでした。
同じ仕事は、正社員の「ラウンダー」という名前になっています。
転職するときは、この数字が交渉材料になります
薬剤師の転職では、提示された年収をそのまま受け取る方が多いと思います。
私もそうでした。
でも、いま出ている求人の下限が見えていれば、話は変わります。
求人票の「最大◯◯万円」は、交渉の材料になりません。
どこも1,000万円と書いてあるからです。
材料になるのは下限のほうです。
「保証されている額」の相場を知っている人だけが、そこを動かせます。
他店の年収を基準に、交渉するのは良いかもね。
家電の価格交渉と同じと考えると、馴染み深い。
そして、交渉は自分でやらないほうがいいと思っています。
条件の話を本人が直接すると、入る前から角が立ちます。
エージェントを通せば、言いにくいことを代わりに言ってもらえます。
エージェントの方も、率先して「私が交渉します」と言ってくれるしね。
失礼のない聞き方とかも熟知しているし、プロに任せるのが一番だね。
コグレハルコの薬剤師ブログ
ラウンダーを探すなら
アポプラス薬剤師
正社員の転職に絞ったサービスです。東証プライム市場に上場しているグループの会社が運営しています。
条件の交渉まで任せたいなら、こちらも見ておくといいと思います。
どちらも相談は無料です。正社員で働き方を変えたい気持ちがあれば、いまの相場を聞いておくと動きやすくなります。
まとめ|稼げるうちに、試す価値がある
調べてわかったことを、もう一度並べます。
- ラウンダー求人のほとんどは正社員だった(383件中347件)
- 年収の 下限 の中央値は550万円。ふつうの調剤薬局正社員より50万円高い
- 下限600万円以上の割合は33.9%。ふつうの正社員は2.8%
- 上限はどちらも1,000万円。違うのは下限だった
- 制度上、かかりつけ薬剤師にはなりようがない(当該薬局に週31時間以上が要件)
- 複数店舗を回る派遣求人は、全国で2件しかなかった
ここで、ひとつ気をつけていることがあります。
責任が薄いのに年収が高いのは、責任の対価ではありません。
動ける人が少ないから、値がついているだけです。
ということは——やる人が増えたら、この差はなくなります。
だから、いま試す価値があると思っています。
先に入った人が得をするうちに、ってことね。
薬局の業界を見ていると、いつもそうです。先に動いた人が取っていく。
だから私は、次に働き方を変えるなら、ラウンダーを選びます。
そして——
来年の8月に、同じ手順でもう一度数えます。
下限の中央値が下がっていたら、それはもう先行者利益ではなくなったということです。
そのときは、そう書きます。