
私は派遣薬剤師として、時給4,500円で働いていました。
その金額を、今の求人から探してみました。
1件も見つかりませんでした。
嘘だろ、おい。涙
コロナ前後で、だいぶ派遣市場に変化があったね。
先に結論(2026年8月12日に数えました)
・大手派遣会社1社の公開求人336件に、時給4,000円以上は0件
・上限は3,900円。いちばん多いのは2,500〜2,900円台
・「高額派遣(4,000円以上)」というカテゴリの16件も、派遣は5件だけでした
・ただし8月は閑散期です。12月にもう一度数えて確かめます
目次
私がもらっていた条件
先に、令和に入る少し前に派遣で働いていた私の条件を書いておきます。
選んだのは地方の調剤薬局。
数ヶ所の薬局を転々とし、トータルで派遣を2年半ほど続けました。
住まいはレオパレス。
正社員のときは年収400万ほどでしたが、派遣に切り替えて850万まで上がりました。
そのときの時給が、4,500円でした。
当時の私にとっては、破格の年収になったのでめっちゃ嬉しかったです。
正社員薬剤師が派遣に転職したら年収300万アップした話【時給4,500円の実態】
2026年8月、実際に数えてみました
大手派遣会社1社の公開求人を、1ページ目から最後のページまで数えました。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 派遣求人の総数 | 336件 |
| 時給の幅 | 2,400〜3,900円 |
| いちばん多い層 | 2,500〜2,900円台 |
| 4,000円以上 | 0件 |
| 4,500円 | 0件 |
いちばん高い案件で、時給3,900円。
4,000円台に届く派遣求人が、ひとつもありませんでした。
あと100円。涙
3,900円でも、だいぶ高給なんだけどね。
「高額派遣(4,000円以上)」を開いてみたら
サイトの中に「高額派遣(4,000円以上)」というカテゴリがありました。
ここなら4,500円があるかもしれない。そう思って開きました。
出てきたのは16件。ただ、中身を見て驚きました。
| 雇用形態 | 件数 |
|---|---|
| パート | 6件 |
| 派遣 | 5件 |
| 正社員 | 4件 |
| 紹介予定派遣 | 1件 |
16件のうち、派遣は5件だけ。
そしてその5件の時給は、いちばん高いもので3,900円でした。
「4,000円以上」という名前のカテゴリに、4,000円以上の派遣は1件もありませんでした。
なぜそうなっているのかは、分かりません。
ただ、カテゴリ名を「今出ている案件の時給」だと思って開くと、実際とは違うということは言えます。
求人を探すときは、タグやカテゴリの名前ではなく、1件ずつの給与欄を見てください。
開く前の期待、返して。涙
求職者としては、ちょっとモヤっとするよね。
4,500円は、1件だけありました
ただ、正確にお伝えしておきます。
サイト全体を見ると、時給4,500円という表記が1件だけありました。
岡山県の病院で、「時給3,500円〜4,500円」。
しかし、これは紹介予定派遣でした。
いずれ正社員になることを前提にした働き方なので、私がしていた派遣とは違います。
それを除くと、私がもらっていた金額は、今の公開求人のどこにもありませんでした。
薄々気づいていたけど、派遣薬剤師の相場が下がっている事実はショック。
ある意味、薬局業界の景気の指標でもあるからね。
※2026年8月12日、大手派遣会社1社の公開求人を数えたものです。
※非公開求人は含みません。会社によって扱っている求人は違います。
地域でまったく違いました
同じ会社の中で、都道府県別にも数えてみました。
| 地域 | 派遣求人 | 時給 |
|---|---|---|
| 大阪府 | 56件 | 2,100〜3,500円 |
| 兵庫県 | 47件 | 2,500〜3,500円 |
| 福岡県 | 37件 | 2,200〜3,500円 |
| 北海道 | 4件 | 2,700〜3,800円 |
| 埼玉県 | 4件 | 2,600〜3,500円 |
| 東京都 | 2件 | 2,600〜3,200円 |
| 愛知県 | 2件 | 2,500〜3,000円 |
| 千葉県 | 1件 | 2,700〜3,300円 |
| 神奈川県 | 0件 | — |
数えていて、いちばん意外だったのがここでした。
大阪56件、兵庫47件、福岡37件。関西と九州には、まとまった数があります。
いっぽうで東京2件、神奈川0件、千葉1件、埼玉4件。
1都3県をぜんぶ足しても7件です。大阪1県より少ない。
薬剤師の数がいちばん多いはずの首都圏が、いちばん薄い。
この点については、後ほど考察したいと思います。
ただ、ここも転職サイトを1社数えただけなので、他社では違う数字になります。
1社だけ見て「この地域に派遣はない」と決めない方がいいかもしれません。
ファルマスタッフか、ファル・メイトかによっても案件の数は違いました。
なぜ変わったのか
理由は、たぶんひとつではありません。
・薬学部が増えて、薬剤師の人数が増えている
・調剤報酬の改定や薬価の下落で、薬局の利益率が下がっている
・コロナの時期にあった特需が、終わった
どれも言われていることですが、私には断言できません。
現在も調剤薬局で働いている身として、そう感じている、というだけです。
複数の要因が重なって、今があるのでしょう。涙
ただ、私が働いていた頃は「地方に行けば高時給がある」が本当でした。
今は、その地方でも3,900円が上限です。
私が派遣になる少し前は、時給5,000円の案件もあったらしい。
派遣で年収1,000万プレーヤーになれたのか〜。夢あったね。
ただし、8月は閑散期です
ここまで書いておいてなんですが、この数字は夏の数字です。
派遣の求人は季節で動きます。インフルエンザの流行期や花粉症のシーズンには、高時給の案件が増えます。
逆に5〜8月は患者さんが減るので、いちばん落ち着く時期です。
つまり今回の「4,000円以上は0件」は、閑散期に数えた結果です。
冬に数えれば、また違うかもしれません。
📌 12月に、もう一度数えます
同じ会社の、同じ数え方で、繁忙期にどうなるかを確かめます。
夏と冬でどれくらい違うのか、この記事に追記します。
さすがに、増えると思うんですけどね。
私が稼げたのは、実力ではありません
今回派遣の求人を数えてみて、いちばん強く思ったのはこれです。
ただただ、運が良かった。
もちろん、もっと前に派遣になっていたら、より稼げていたと思います。
しかし新卒で3年以上働いていたからこそ、ある程度の社会人・薬剤師としてのマナーを身につけられていたと思うので、今振り返っても私にとってはあの時がベストなタイミングだったな、と。
つまり、私が時給4,500円で稼ぐことができたのは、
・まだ派遣市場に4,500円の求人があったタイミングで、
・たまたま派遣薬剤師として働く自信?勇気?を持って飛び込めただけ
という、シンプルなものです。
自分にとっての良い時期と、市場にとって良い時期は違うよね。
仕事しかり、結婚や子供、家の購入など色々なことでそう感じるよね。
これから派遣を考える方へ
ここまで読んで、派遣はもうだめだと思われたかもしれません。
でも個人的には、そう決めるのはまだ早いと思います。
3,000円台の案件は、今もあります。
パートの時給が2,000円台であることを考えれば、差は依然として大きいです。
ある程度、派遣の案件を繋いで続けられそうであれば、パートで働くよりも収入を多く得られるのは確かです。
変わったのは上限です。
4,000円の天井ですら、見当たりません。
だから、期待値を今の相場に合わせてから動いてほしいと思います。
派遣薬剤師の時給相場【2026年】都市部と地方で1,000円の差
コロナ前に私と同じ薬局に派遣されていた方で、今も「一生派遣」と言って続けている方もいます。
本人がどこまで派遣を続けたいか、という意気込みによっても変わってくるよね。
そうだね。私にはその熱量が足りず、家の近くがいいって思ったから正社員に切り替えたよ。
その正社員も、いまは週3日です。もう一段稼ぐなら何を選ぶか、求人を調べて考えました。
ラウンダー薬剤師の年収は高い?下限は550万円でした【2026年】
都内に本当に求人がないのか、疑っています
今回の求人を見て、いちばん疑問に思ったのは都内に本当に派遣の求人がないのかなということです。
もちろん、求人が確実に少なくなっているのは実感としてあります。
それでも、東京2件・神奈川0件は少なすぎる気がしました。
今現在、東京都内で派遣として働いている方のために、非公開にしている部分が少なからずあるのではないかという印象を受けました。
次の案件がないと、派遣薬剤師さんからのクレームやばいでしょ。
これは、あくまで私の推測ですが。
ただ、本当に派遣という働き方が気になっているのなら、まずは派遣の求人を取り扱っている転職会社のコンサルタントに相談するのが良いのかなと思いました。
派遣の案件を取り扱っていないコンサルタントに相談したら、私は最近はっきり反対されました。
そういう転職会社さんにとっては、アンチ派遣にちょうどいい時期だよね。
うん。真剣に相談するなら、必ず派遣求人を扱っているコンサルタントさんにだね。
まとめ
・2026年8月12日、大手派遣会社1社の公開求人336件に、時給4,000円以上は0件
・上限は3,900円。いちばん多いのは2,500〜2,900円台
・「高額派遣(4,000円以上)」というカテゴリの16件も、派遣は5件だけだった
・派遣があるかどうかは地域でまったく違う(大阪56件、東京2件、神奈川0件)
・ただし8月は閑散期。12月にもう一度数えます
・3,000円台の案件は今もある。下がったのは上限
この記事は、派遣をすすめるためでも、やめさせるためでもありません。
2026年の夏はこうだった、と残しておくために書きました。
※この記事の数字は、2026年8月12日に大手派遣会社1社の公開求人を数えたものです。非公開求人は含みません。会社や時期によって結果は変わります。
自分の地域に今どんな案件があるか、確かめるなら
この記事の数字は、1社を、ある1日に数えたものです。
あなたの地域で、今いくつの求人が出ているかは、その日によっても違います。
携帯で転職サイトの求人票を見ていても、もう埋まってしまった案件の可能性もあります。
少しでもモヤモヤしている時間があるのなら、直接担当者に確認することをおすすめしたいと思います。
薬剤師人生で、もしも私が自分を褒めるとしたら、派遣という知らない世界に飛び込めたこと。
あのとき動いてなかったら、今の週3勤務もなかったもんね。
私自身にも言えることだけど、気になったことには、勇気を持って挑戦したいね。
私が実際に使った派遣会社メモ
「私の地域だと今いくらですか」を
そのまま聞いてみるのが早いです。
この記事で求人を数えたのがこちらです。公開求人だけを見たので、実際にはもっと多くの案件を持っています。
- ✓自分の地域の今の時給を知りたい
- ✓非公開の案件も見たい
- ✓相談しながら決めたい
扱っている求人が会社によって違うので、比べるなら複数見たほうが早いです。こちらは単発や短期に強いのが特徴です。
- ✓1社で決めずに比べたい
- ✓単発や短期も見てみたい
- ✓まず派遣の雰囲気を知りたい
今の相場を知るところから始めてみてくださいね。